2014年05月26日

お産について②

前回の続きです。

妊娠中期以降も、妻には安産灸を続けながら、鍼をしていました。

妊婦さんに鍼と聞くと、鍼を刺して大丈夫なの?とか、
安定期に入って落ち着いてからでないと無理なのでは?と
思われる方がいらっしゃるかもしれません。
私の取り組んでいる漢方はり治療は、先端の尖っていない鍼を反応のあるツボに
あてるだけです。鍼というより、少し太い針金というイメージでしょうか。
その都度、身体の状態に合わせながら、ツボを使い、全身の流れを整えていきます。

ある程度お腹が出てくると、治療のはっきりとしたポイントになるのは、その柔らかさです。
お腹全体(ここ大切です)がフワッと膨らんでいるのが、良い状態のお腹です。
洋ナシのように下腹が盛り上がり、
バランスを欠いた見るからに硬そうなお腹は、子宮にも柔軟性がありません。

出産のときに、逆子の問題があります。
常にお腹が柔らかく、子宮がよく変形する柔軟性があれば
自然の摂理で胎児の頭は勝手に下にくるはずです。
逆子になってしまってどうこうするのではなく、
妊娠後期までにいかにお腹を柔らかい状態にキープしておくか、だと思います。

妻は35歳以上の初産でした。
妻の場合、治療前にお腹が硬く、胎児に下向きに蹴られていても、
治療後は緩み、蹴る方向が上向きになるということの繰り返しでした。
この積み重ねがあとあと非常に意味のあることになってきます。

ちなみに膀胱方向に下向きに蹴られるより、
胃の方向に上向きに蹴られる方が受け入れられると言っていました。
これが人間としての自然な在り方なのでしょう。

次回に続きます。

お産について②

昨年お参りに行った杉田子安神社。
エンゼルパワースポットとして賑わっているようですが、
実は私が母のお腹にいたときも、お参りに来たそうです。




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Posted by 鍼灸きさらぎ堂 at 23:51│Comments(0)疾患別
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