2016年07月22日

刺さないはりについて⑦

前回から、また間が空いてしまいましたが、続きを書いていきます。

前回は、治療の具体的な方法と、刺さないはりが効く理由について述べました。

前回のエントリーはこちらです。
刺さないはりについて⑥

「経絡(けいらく)を流れる気が、スムーズに流れていれば、五臓六腑が働き、
人は自分で自分の身体を回復させながら、健康を保つことができます。」

「まず手首の脈をみて、どの経絡(けいらく)が流れていないか判断します。
経絡が流れていないと現れるツボ反応へ、刺さないはりを近付け、反応が消えることで、
経絡が再び流れ出します。最後に脈をもう一度みてそのことを確認し、終わります。」


前回の内容を、大まかに言うとこのような感じですが、
現代の概念ではとらえにくい話なので、今回はより分かりやすい表現をしてみます。



初めに結論をいうと、刺さないはりで経絡の流れを良くする治療は、
全身の血管を変えることができるということです。


血管が変わるイメージとしては、ちょっと極端かもしれませんが、
かたくなった血管が、治療により柔らかさを取り戻すということです。
逆に緩みすぎた血管が、しっかりする場合もあるかもしれません。
要するに適度な弾力をもち、ちゃんと働くことのできる血管になるということです。

治療を受けた方は分かると思いますが、その場で変化がなくても、
一晩寝ることで、翌日すっきりしていることはよくあることです。
そしてその効果は持続することが多いです。

その場で良くなったと感じる治療は、確かに満足度が高いものですが、
一気に変化したものは、すぐ戻ることも多いです。


刺さないはり治療で、
血管が良い状態に変われば、流れ込む血液の量が増え、新たに作られる血の質も良いものとなり、
身体の各器官が栄養されて、もてる力を充分発揮しはじめ、自分の力で勝手に良い変化をしてくれます。

「経絡を流れる気が、スムーズに流れていれば、五臓六腑が働き、
人は自分で自分の身体を回復させながら、健康を保つことができます。」

最初に書いたこの状態になってくれるわけです。

患者さん自身の治す力が働き出します。
治療により無理やり症状をとるのでなく、治る身体になるように後押しするだけです。
長い目でみれば副作用もなく、自然な形といえます。

次回は、
刺さないはりで経絡の流れを良くすると、なぜ全身の血管を変えることができるか
について書きたいと思います。

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Posted by 鍼灸きさらぎ堂 at 23:17│Comments(0)診療案内
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