2010年07月18日

蓮まつり

曽比奈の代通寺まで、蓮を見に行ってきました。



初めて行ったのですが、
2000年前の種を開花させたという大賀蓮や、新しい品種の木花咲耶姫など、
たくさんの種類の蓮があって、驚きました。

蓮の開花にあわせて蓮まつりが開催され、
出店の出店(富士のふもとの博覧会で食べた金華豚のピタサンドもありました!)だけでなく、仕舞の披露、
それに蓮の葉を使ってお酒を飲む、碧筒杯(象鼻杯ともいうそうです)の披露もありました。


写真は碧筒杯を呑む100歳(!)のおじいさん。
注いだお酒は、鎮國乃山という富士山にちなんだお酒でした。

碧筒杯について、須津の酒舗やまざきのご主人が、説明をしていましたが、
こちらに2008年の記事がありましたので、
引用させていただきます。

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蓮の葉に酒を注ぎ、茎より飲みます。江戸後期の「古今要覧稿」という書物には健康・長寿に効があるとおめでたい席で振る舞われるお酒「碧筒杯(へきとうはい)」というくだりがあります。


古くは中国の史実にあります。唐の『酉陽雑俎(ゆうようざつそ)』によると、今から1800年あまり前、鄭公愨(ていこうかく)は、毎年、避暑に出かけていました。

ある年、道中あまりの暑さにたまりかね、ふと思いつき、近くの池から蓮の葉を取ってこさせました。まず葉に穴を開け、茎と通じさせる。

その蓮の葉に酒を注ぎ、茎を通ってくる酒を飲んでみた。酒の味は蓮の香気に満ち、思いがけず冷たく、暑さを忘れるほどだった。そこでこの酒の飲み方を緑の筒
の杯という意味で「碧筒杯(へきとうはい)」、あるいはその飲む姿が象が悠然と鼻から水を吸い込む姿に似ていることから、「象鼻杯(ぞうびはい)」と名づけたといいます。

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酉陽雑俎』(ゆうようざっそ)は860年ごろに成立した、
「中国の唐代に荒唐無稽な怪異記事を集録した書物」だそうです。

長寿の酒ということで、皆さんこぞって並んでいらっしゃいましたので、
私たちは味わう前に蓮を楽しんで帰路につきました。
  
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Posted by 鍼灸きさらぎ堂 at 22:38Comments(0)日記